2008年 3月25日(火) 遠藤(弟)の部屋

  夜になっていきなりものすごい雷雨。ひょうまで降ってえらいことに。早速実家に電話して、犬の様子をたずねると、案の定おびえてしまって部屋の中をうろちょろ。いつもなら、遠藤(父)が呼べば、嬉々として膝にとび上がっていく筈が、不安そうに行ったり来たりとのこと。そこがまた愛おしいのである。

 少し前の話だが、3/19の朝日新聞東京版に、梅田プロの記事が掲載されたそうである。僕自身は新聞をとっておらず、実家は読売派なので、竹島夫人に記事の部分をファックスしてもらった(感謝)。「ビリヤードのスリークッション梅田さん/江戸川で鍛錬 世界に照準」とまあ、「梅田さん」というのはどうにもくすぐったい表現だが、やはり署名記事を書く記者はさすがと思わせる内容だった。限られた字数の中で、梅田竜二のこれまでとこれからをほぼ完璧にレポートしていて、正直なところ、この記者よりもビリヤードに関してだけは詳しいであろう僕も、ここまで簡にして要を得た記事をものせるか、はなはだ怪しいところである。だいたい僕の場合は、取材対象への思い入れが強く、きわめて偏向した文章になりやすい。CUESが専門誌である以上、それも許される部分ありかもと甘えているが、なかなか客観的な文章を書くというのは難しいものである。

 さて2段戦だが、優勝は福本綾香選手(キューベスト)。おめでとうございます、てゆーか、うらやましい。いいなあ。決勝リーグでのアベは0.607。レディース3Cの世界では、すでに実績のあるプレイヤーである。続く3段戦、福本選手はもちろん、吉村香南枝選手(BAZ)、毛利奈美子選手(ARAI)も参戦となるが、レディース勢にはぜひ活躍していただきたいものである。

 全日本3C選手権関東代表決定戦。最終予選も終了。奥村健プロが見事本戦出場を決めた。期待大である。

『冷血』(トルーマン・カポーティ/佐々田雅子訳・新潮文庫)。最初の50〜60ページにさしかかった辺り。いわゆるノンフィクション・ノベルの傑作という評判は知っているので、辛抱強く読み進めてはいるが、なかなか本題に入らず、きわめて冗漫な印象のある序盤にややうんざり。この先どうなっていくかに注目。ちなみに日本版クライム・ノベルと言えば佐木隆三。この人の作品は大好きである。

『教科書でおぼえた名詩』(文春ネスコ編)。この手の「有名どころを集めたお手軽文学本」は、基本的に買わないことにしているが、ブックオフで叩き売っていたので購入。ページをめくると、詩があまり好きではない僕でも、ああこれは好きだという、まさに名詩がずらずらと並んでいる。だいたい詩というのは(特に散文詩は)、誰にでも作れるのが長所だが、それだけに具にもつかない駄作が9割である。詩と言えばろくなものがなく、詩人といえば大半が駄目人間という、非常に偏ったものの見方が僕にはあって、積極的に詩を読もうという機会はほとんど無い。唯一、持っている詩集といえば、宮沢賢治くらいである(中学生の時、『永訣の朝』を読んでぼろぼろ泣いたのがきっかけだった)。
 とはいえ、やはりこうして「名詩」をみてみると、胸に熱く刺さる作品の何と多いことか。宮沢賢治は言うにおよばず、高村光太郎・島崎藤村・萩原朔太郎・室生犀星・山村暮鳥・北原白秋・中原中也・三好達治……と挙げればきりがない。同書には、俳句・短歌といった定型詩や、漢詩、訳詩も載せられていて、まあ満足の一冊である。ちなみにこの本には収録されてなかったが、井伏鱒二の『厄除け詩集』も大好きである。