2008年 2月10日(日) 遠藤(弟)の部屋

 『第14回東京オープン3C』の2日目。前夜、えらい勢いで雪が降っていたので「ロマンスカーが運休したら俺も運休!」と決めていたが、目覚めてみるとあらかた雪は消えていたので、ひと安心。

 会場入りは午後1時過ぎ。まずは船木耕司vs肥田緒里恵のカードを観戦。9キュー裏(肥田12-13船木)で、船木プロが12点ハイランをマーク。一気に12対25とし、なおも10キュー目に(肥田14-27船木)と、船木プロのスリーモア。これはもうゲーム
は決まったと思ったら、ここから緒里恵プロが、1点6点3点0点3点と、4キューで13点をもぎ取り、27対29に詰め寄る。さすがである。これは大逆転かと、固唾をのんで見守っていると、僕の背後で激しく緒里恵プロを応援するオーラを発散する人物が。振り返れば、前の試合で緒里恵プロに敗れた片岡紳プロ(笑)。彼の応援もむなしく、この裏で船木プロがゲームボールを決めて終了。それにしても、緒里恵プロのまくりはすごかった。

 余談だが、ストロークに関しては僕は緒里恵プロの真似をしようと努めている。何と言うか、緒里恵プロの、撞く寸前にほんの少しためる、あの一瞬の呼吸が非常に魅力的なのである。あれをやれば当たるような気がして、常に心の中では撞く瞬間に緒里恵プロをイメージして撞いているのだが、所詮は猿真似以下。なかなかうまくいかない。去年、江古田の『ARENA』へ、今泉茜プロ(当時アマチュア)のインタビューに行ったことがある。その折に少し撞いたのだが、今泉プロに「いいストロークですね」と誉められ、社交辞令と憐憫が9割としても、大変うれしかった記憶がある(笑)

 さらに余談だが、自分の順番が来て配球を見渡す際は、梅田竜二プロの真似をしている。すなわち、腰に手をあてて、キューで球のコースを見定めるかのような、あの仕草である。観戦していて、梅田プロがこれをやると外す気がしないし、実際外さない。当然、アマチュアでミーハーな遠藤(弟)としては、真似したくなる。でもって、これがきわめて有効なのである?今この瞬間だけ、俺は梅田竜二!」と叫びながら、表回しやら箱球やらを撞くわけだが、結構当たるのである。もっとも、外すことの方がやはり多く、その時は「どこの梅田さんだ!」と外野から野次がとぶわけである。最近は、アミーゴの25点選手で永沼君というのがいるのだが、彼もこの仕草を試みるようになり、平塚のアミーゴでは、最近、梅田竜二スタイルがひそかなブームである。

 さてさて。この日のベストバウトは、準決勝の小林英明vs船木耕司。梅田戦をものにして勢いに乗る小林プロと、「ハイランキング(by片岡紳)」こと船木プロの戦いは、9キュー表で15対7と小林リード。ここで船木プロが10点のランを決めて、15対17と逆転。しかしながら、この直後に当て返して、スコアボードにゼロを付けないあたり、さすがは小林プロである。……が、船木プロにさらに8点のランを出され、ゲームをひっくり返すことの出来ないまま敗退。白熱の一戦だった。

 優勝は町田正プロ。対島田暁夫戦をしのぎ、柏木プロとのゲームでは11点ハイランで流れを引き寄せた町田プロ。決勝の船木戦も自らのプレーに徹し、終始ゲームの展開をリード。最後のワンモアの外れ方には、会場全体が椅子から落ちそうになるも、次のイニングで見事ゲームセット。うれしい東京オープン初優勝となった。

 大会終了後の打上げでは、森陽一郎プロの隣でビールをぐいぐい。ちょうど若尾プロから「結果は?」とのメールがあったので、早速携帯に呼び出しをかけ、若尾プロが出たところで森プロにバトンタッチ。「もしもし、森ですけど」と話す受話器の向こうで、明らかに狼狽している若尾プロの声をもれ聞いて、ひとり爆笑する。後日「心臓に悪いからイタ電は勘弁してくれ」と言われた。

 いい加減、酔っ払ったところで辞去。早めに試合は終わったにもかかわらず、またも最終ロマンスカーで帰宅である。しかも缶チューハイ飲んでるし。