「遠藤さん、次の締切りは2月7日辺りでお願いします」というメールが、編集部から来ているにも関わらず、昨夜は飲み会で泥酔。1次会終了後、兄のところへ上がり込んで勝手に2次会開始。ちょうど川野さんが兄夫婦と飲んでおり、僕としては上機嫌でぐいぐいやってたら、かなりな深酒となった。最近、僕のiMacの調子が悪いという話になり、川野さん(僕にMacintoshを購入させた張本人)が、我が意を得たりとばかりに「じゃ、弟、新しいMac買うか♪」と、早速ノートPCを開いて注文開始。あっという間に、酔った勢いで新型のiMacを買うはめとなった。翌月払い一括の17万である。うええ。
午前1時だか2時だかに、ふらふらと歩いて自室に戻り、そのまま急降下墜落睡眠。目覚めると、もう日曜の正午過ぎだ。相変わらず駄目駄目な休日の目覚めと言えよう。あんまり寒いんで窓の外を見やると、うっすらと雪化粧。びっくりである。ついでにFAXが受信していたので見てみると、ベルギーでの梅田竜二vsトルビヨン・ブロムダールのゲーム、梅田プロが勝利を収めたとの速報。さすがである。今年も、まずは東京オープンにヤマニカップと、楽しみな試合が目白押しである。
とりあえずシャワーを浴びて酒気を抜き、前日に作ったカレーを腹一杯食べて大満足。さて仕方ない、原稿に取りかかるか、というところでナイスタイミング。遠藤(兄)からTELがかかる。そう言えば昨夜、『新世紀エヴァンゲリオン』の話題で盛り上がったのである。よし、明日は打ちに行くか、という会話をしたような記憶がある。そんなわけで、川野さんを本厚木駅まで送ってから、兄弟2人で雪だかみぞれだかの降る中、厚木市某所のパチンコホールへと繰り出す。僕にとっては、これが人生5回目くらいのパチンコである。
ホールに入ると、驚く程明るく清潔な店内で、いささか意外である。もっとも、あの騒音だけはどうもこうもない。兄に耳栓を借りるが、それでも終わった頃には頭の中ががんがんする。人気のある機種だが、どうにかこうにか空きを見つけて打ち始める。小1時間も打っただろうか、当たりも何度かあったものの長くは続かず、兄弟そろって2万ずつ飲み込まれる。受け皿に残った球を全て打ち終わり、あーあ、2人で4万も負けて、何て駄目な兄弟なんだとぼやきながら席を立って店外へ出ようとすると、ぽんぽんと背後から肩を叩かれる。振り向くと、僕の隣で打っていたおじさんではないか。「当たってるよ」とおじさんが言うので、何のことやらと思いつつ席に戻ると、何やら僕の打っていた台が真っ赤に明滅している。後で兄に聞いたのだが、いわゆる「暴走モード」に突入していたらしい。仕方がないのでとりあえず千円入れて球を出し、打っていると、兄が戻って来た。駐車場まで行って、振り向いたら僕がいないので、すわトラブルにでも巻き込まれたかと思ったそうだ。兄も仕方なく僕の隣に座り直し、打ち始めたのだが、不思議なものでこの後は兄弟揃って大当たり。結局、4万を取り返した挙句さらに4万ずつ勝ってしまった。パソコン代の約1/4が出たわけで、実にラッキーである。
ちなみに、僕を呼び戻してくれたおじさんは、こういう時の法則通り、見るかげも無く大敗。寂しそうに去って行った。何とも実に申し訳ない思いである(後日、兄は再びこのホールへ遊びに行ったのだが、空席を見つけて座り、ふと横をみるとあのおじさんだったとのこと。一応黙礼をしたものの、大変気まずかったそうである)。
そんなこんなで、ホールを出るとすっかり夜中。しかもしんしんと降る雪また雪。あまりの寒さに震え上がる。帰宅してビールをぐいっと空け、早々に床に就く。はっ!原稿は?と思いつつも時すでに遅く、そのまま深い眠りに落ちてゆく駄目人間であった。
『まれに見るバカ』(勢古浩爾・洋泉社新書)。評論というか何というか。「わたしはバカがきらいである。なぜならバカはバカだからである」との言葉から始まるこの本は、終始一貫、徹頭徹尾、世の中のバカを酷評していて、いっそすがすがしい。文中、「バカは自分から1ミリも外に出ようとしない」という指摘があり、大いに反省する。ビリヤードについていえば、上達を妨げるのはまさにこの「自分から外に出ようとしない」ことであろう。今の自分に出来ないショットだから挑戦しないというのは、なるほどバカの論理であり、これでは一生上達しないであろうと痛感。自らを戒める言葉として、記憶にとどめることとする。