2007年 7月1日(日) 遠藤(弟)の部屋

 朝9時半頃、たえがたい胃の痛みで目が覚める。悶絶、と言っていい。猛烈に胃が痛む。下痢のような腹痛ではなく、胃がねじれるような痛みである。ベッドに横になっていられず、床の上でのたうち回るが、いっこうに回復しない。そのうち、吐き気も催してきた。とりあえずトイレに行き、白くてひんやりとした便座を抱きしめるが、吐くにはいたらず。されど胃痛、吐き気は続行。手足もしびれてきた。万一の「発射」に備え、バケツを枕の横に用意し、しばらく悶絶しながら、原因に思いをめぐらせる。

 前夜は、兄夫婦のところで、マーボー豆腐とチンジャオロース、冷凍しゅうまいで晩御飯。その後、兄と二人で平塚の『アミーゴ』へ。午前4時頃まで球を撞く。運転は兄なので、僕は缶チュー杯を3つ空けた。で、2人して機嫌よく帰宅し、僕は数時間後のレディース3Cの取材に備え、ぐっすりと眠ったわけである。

 でもって起床予定時刻の少し前に、この胃痛である。まず疑ったのは食中毒。きっと兄達も大変なことになっているだろうと、ふるえる手で電話してみると、「はいはーい♪」と義姉の元気な声。どうやら夕飯が原因ではなさそうだ。ともあれ、慌ててとんできた兄夫婦に、東名厚木病院まで運んでもらい、胃けいれんの診断を受ける。胃酸がどーとかいう薬をもらい、帰宅して服用したら、ようやく少し落ち着いた。が、結局この後、木曜まで寝込むこととなる。

 考えてみると、先週の金曜日に職場の上司から電話で、異動を通告されたのである。現在、僕の職場は秦野だが、7/9をもって厚木へ異動せよとのこと。通勤時間は短縮となったが、事実上の降格人事と言っていい。新しい職場での0JTや、人間関係の構築の大変さを思うと、正直かなりへこむ。そのせいもあっての胃けいれんか。とにかく、7月に入ってからおよそやる気無し。かなり鬱である。

 鬱な時は、鬱な小説。というわけで、『幻魔大戦』(平井和正)である。心がどろどろした時は、どろどろした世界に身を浸したくなる。この作品との出会いは、当然、角川文庫版だが、以前処分してしまったので、今持っているのは集英社文庫版である。いずれにせよ、どこからどう読んでもいいのである、少なくとも僕的には。様々な側面で啓発的な作品であると同時に、まことに救いの無い、最悪の作品でもある。中学生以来、読んでは投げ読んでは投げしている小説だが、決して嫌いになれない。不気味な情念と懊悩に満ちた作品と言えよう。