総力特集!!
ビジュアル・メディアから知る真の武術と偉大なる老師たち。松田隆智が示した原点とその今を見る
君は拳児を超えたか

実在の人物をモデルにした登場人物、随所にちりばめられた技法解説。
そしてなによりも、武術を通して成長していく主人公のたくましい姿。
少年漫画「拳児」は、さまざまな形で僕らに中国武術の魅力を提示してくれた……。
今特集ではその原作者である松田隆智師にご協力を願い、
『拳児』を通しての中国武術の世界を覗いてみたい

協力◎松田隆智 図版協力◎小学館


■ 拳児とは何か?漫画「拳児」の世界
中国武術の枠を越えて多くの人に愛読されている「拳児」。この作品の存在を核に置き、その主題、影響、裏話などを紹介する


■ 拳児が求めたもの 八極拳を知る
拳児のバックボ―ンとなった「八極拳」。この章では、その普及発展に尽力されている諸先生方から、この武術の姿を紹介いただく


■拳児が出会った武術“絶対なる一”を求めて
運命に導かれるように主人公・拳児は様々な武術と出会い成長していく。ここでは心意把、日本武道、女性武術家というテーマで6つの武術を紹介する


■ 拳児が示すのもの 松田隆智師インタビュー
運命に導かれるように主人公・拳児は様々な武術と出会い成長していく。ここでは心意把、日本武道、女性武術家というテーマで6つの武術を紹介する


■ 武術を学ぶとは 大柳勝師特別インタビュー「我が師、劉雲樵老師」
「拳児」のモデルとして、なくてならない中国武術界の巨星、劉雲樵老師。その人となり、エピソードを大柳勝師にお伺いする

陳式太極拳の 帰郷
〜剛なる太極の末裔たち〜


1972年の日中国交正常化より30年、
大陸には確実なる変化の波が押し寄せ、それは中国の伝統武術の在り方にも大きな変革をもたらした。
本場中国においてさえ、武術を取り囲む状況が急激に変化しつつある中、
我々日本人が日本人として中国武術を理解するために一体何をするべきなのか?
中国拳法、内家拳を代表する太極拳、中でも楊式、呉式、孫式、武式、和式――全ての源流である陳式太極拳。
この夏、その末裔たちが集う陳家溝に、我々の答えを訪ねた。

向日葵太極拳倶楽部・安田洋介
大陸修行と陳式太極拳の用勁
一見不可思議とも思える形で、太極拳が太極拳たる所以とも言われる「化勁」の妙技を体現するのは、いかにも達人然とした白髪老齢の年代にはほど遠い、若き日本の中国武術家であった――。

現在、京都を拠点に陳式太極拳を指導し、向日葵太極拳倶楽部を主宰する安田洋介師は、太極拳の故郷である陳家溝で四傑に数えられる陳正雷老師に師事し、長年月、大陸に渡って直に伝統的な中国武術の世界にふれてきた。
今回の中国武術家列伝では、この新進気鋭の達人に、自らの大陸修行の日々とともに、陳式太極拳における勁の運用について語っていただいた。